未来社会に向けた先進複合材料技術

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    • これまで、新しい機能を持つ材料の誕生は新しいサービスを生み出してきましたが、AI、IoT、機械学習、クラウドコンピューティングなどの急速な発展により社会が劇的に変化する中、従来の材料技術はこの高速な技術革新に寄与できなくなってきています。研究室では、未来社会のニーズに応える新たな先進複合材料とその社会実装技術として以下のような研究開発を行っています。

未来の交通社会のためのCFRTP

    • 電気自動車・自動運転・シェアリング等による未来の交通・物流システムに寄与すべく、軽量性・量産性・信頼性・リサイクル性などのニーズを満たすCFRTP(炭素繊維強化熱可塑性樹脂)を開発しています。

新サービスのための革新シミュレーション技術

    • スポーツ・医療・介護・農業等における支援スーツやロボットにおいては、量産性よりも意匠性・強靭性・高賦形性・快適性等の機能が求められます。X線CT・モーダルアナライザー等の各種先進測定技術による高詳細デジタルデータベースをもとに製品ごとに最適で柔軟なコンピューターシミュレーション設計技術を開発しています。

低炭素社会の実現、社会のレジリエンス向上のためのハイブリッド材料

    • 低炭素社会の実現や災害時等の社会のレジリエンス向上のため、浮遊性・耐久性・補修性・再利用性等に優れた風車やインフラ用構造材料として、繊維強化シートによるハイブリッド材料を開発しています。関連して行われているリサイクル複合材料のLCAや不連続繊維強化複合材料のデジタルマルチ(モンテカルロ法による確率論的寿命予測)は世界中で我々の研究室でしか行われていません。

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番外編