平成17年度 冬期総合科目 D. 人間・環境一般
「エネルギー問題・地球環境問題を考える」

毎週金曜日5限(16:20−17:50)
駒場11号館 1101教室

最終更新日:2006年2月4日
  • レポート締め切り期限が過ぎました。現在、メイルで受理できているのは次の通りです(2月4日AM03:30時点、事務室に郵送するか持参した人のデータは含まれていません)。
  • 各自確認して:
    • 黄色になっている人は1件しか出していませんが、もし送ったつもりの人は、送信履歴を添付して再送してください。
    • 赤色になっている人は図が壊れていて読めません。至急再送してください。

(2006.1.11:メイルでのレポート提出方法について、情報を更新しましたので注意して下さい。)

出席確認用に毎回回収しているアンケートにメイルアドレスを書いている人には、個別にメイルで回答しますので、講義内容その他、遠慮無く質問や要望を書いて下さい。なお、これまでに次のような質問・要望が多かったので、ここで回答します。


月日 教員 タイトル 配布物等 レポート課題
1 10/7 高橋 ガイダンス、

エネルギーバランス・持続可能性
ガイダンス資料

講義スライド
環境・エネルギー問題には(例えば民生・運輸部門における省エネのような)短期的取り組みと(例えば水素社会への転換のような)長期的取り組みがあるが、日本において取り組むべきと考えられることを、外国の立場に立って、長期的取り組みと短期的取り組みに分けて記せ。なお、想定する外国としては、技術開発が競合する先進国でも良いし、日本からの技術移転を希望する(あるいは先進国からの技術移転等の関与を希望しない)途上国でも良いが、日本としての立場ではなく、必ず、外国の立場に立って記すこと。 .
2 10/14 福井 地下空間利用 講義スライド.

次の2題のうちどちらかを選択し、レポートすること(中に、図面や表を含めて良い)。採点にあたっては、オリジナリティが尊重されます。
1)地下空間の上記の特徴を生かした、エネルギー貯蔵・備蓄あるいは環境対策を1つあるいは複数選択し、その現状と今後の課題を技術的あるいは経済的側面から述べなさい。
2)大深度地下に関してのホームページをみて、大深度地下開発の技術的あるいは法律的観点から、問題点と利点を述べなさい。

3 10/21 徳永 地下環境問題 .講義スライド 人口1000万人以上の都市(メガシティ)が地球上には18存在する。それらのうちの一つ以上を選び、地下環境に関する問題の実態について調査しまとめよ。また、その問題の解決のために、どのようなアプローチがありうるかについて、自分が考えを述べよ。なお、レポート作成にあたっては、自分の考えと、文献等で得られた知識とを明確に区別するようにすること。また、引用した文献やホームページ等は、必ずレポートに記載すること。
4 10/28 山冨 地球史から見た環境・エネルギー問題 講義スライド 下記にあげる3冊の本のいずれか一つを選び,指定された期日までにレポートを提出して下さい。
(a) 「生命と地球の歴史」 丸山 茂徳+磯崎 行雄著 岩波新書 543
(b) 「地球環境報告U」 石 弘之著 岩波新書 592
(c) 「地球温暖化を防ぐ」 佐和 隆光著, 岩波新書 529
そしてレポートには
・ 選んだ図書のタイトル
・ 著者の主張
・ 新たな発見・重要な知見
・ 著者の考えや主張に対する批判
・ テーマに関係した君の新たな提案
などを,A4用紙で1枚ないし2枚で記述すること(様式は問いません)。
5 11/4 鈴木(英) 海洋空間利用 講義スライド わが国の200海里面積は447万km2で世界第6位の面積となっている。この面積は国土面積の約38万km2の10倍以上の面積を占めている。ここは、人間活動の場となる空間をはじめとして、自然エネルギー、鉱物資源、生物資源の宝庫でもある。今後わが国が持続的社会を構築してゆく上で、海洋をどのように保全し、利用するかは重要な問題である。しかしながらその利用は期待されるほど進んでいない。レポートでは、これらの資源の中から一つを取り上げ、その可能性、利用を阻む要因について分析を加え、利用を促進するために必要な打開策を提案する内容でまとめること。
6 11/11 早稲田 地球温暖化と気候変動のメカニズム 講義スライド 気候変動や温暖化のメカニズムは、解明されつつある。しかしながら、現状では予測モデル間の相違はかなり大きい。また、温暖化後の気象・気候などの変化については、まだ十分に理解できていない。このことで、気候変動研究や対策技術研究の成果を否定するのは誤りであるが、今後も研究を継続するためには、国民に充分納得のいく説明が必要である。そのような、説明義務を政府、科学者らが果たしているか、新聞報道のあり方は正しいか、国民の立場から議論せよ。レポートの採点は自分の考えを明確に打ち出せているかに重点を置く。
7 11/18 多部田 海洋環境問題 講義スライド 具体的な海洋環境問題を一つ取り上げて現状を調査し、その問題の対策に関する自分の考えを述べよ。
11/25 . 駒場祭のため休講 . .
8 12/2 田中 核燃料サイクルと放射性廃棄物処理 講義スライド 有用物質のリサイクルと放射性廃棄物の生活圏からの隔離という観点から原子力エネルギー利用の特徴を述べよ。
9 12/9 島田 CO2固定 −技術と社会受容性− 講義スライド CO2固定の必要性とその是非について考えを述べよ。
10 12/16 小川 核融合最前線 講義スライド 我が国の核融合エネルギー開発の進め方については,内閣府原子力委員会が平成17年10月に,「今後の核融合研究開発の推進方策について」という報告書としてまとめた.これをまとめるにあたり,今年夏にパブリックコメントを求めた.ここではこの報告書を読んで,核融合エネルギーの特徴と開発意義,ITER計画の在り方・進め方,などについて各自のパブリックコメントを述べよ.
11 1/6 鈴木(晶) 水素エネルギー最前線 講義スライド 水素エネルギーの「製造」、「貯蔵・輸送」、「利用」のそれぞれの候補技術の中から1つずつ選び、それらを開発する意義及び開発上の課題について説明せよ。また、それらを組み合わせた水素エネルギーシステムの特徴を述べよ。
12 1/13 吉田(好) 環境経済 講義スライド 環境管理手法のうち、環境税、排出量取引、規制の事例を挙げ、その手法が採用された考えうる理由、仮に他の2つの手法を採用した場合に想定される事柄(メリットやデメリット)について考察せよ。
1/20 . センター試験準備のため休講 . .
13 1/27 湯原、高橋 政策実務担当者を交えたパネルディスカッション 参考資料 【この回のレポート課題はありません。アンケートへの記述内容で評価しますので、アンケートをしっかり書いて下さい。

講義のテーマ:超長期の視点からのエネルギー技術開発戦略
@湯原(エネルギー自給率50%からトリプル50へ)
A蘆田講師*1(我が国のエネルギー政策と今後の展望(仮題))
B赤井講師*2(超長期エネルギー技術ビジョン(仮題))
C質疑応答
【学生の皆さんからの質問を中心に受けたいと思います】
*1、資源エネルギー庁 総合政策課 課長補佐
*2、産業技術総合研究所 エネルギー技術部門 分散システムグループ長